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2008年度「未踏IT人材発掘・育成事業」公募開始 41

ストーリー by mhatta
ここでやったが8年目 部門より

死ぬほど久しぶりにタレこんだ t 曰く、

IPAが、今年度も「未踏」の公募を開始しました。とは言っても、今年度からは「未踏ソフトウェア創造事業」ではなく、「未踏IT人材発掘・育成事業」です。

元々未踏は昨年度の時点で、見直し・改名の発表がありました(昨年8月の経済産業省PDFと、同じく12月の行政改革推進本部PDF)。一部では「未踏廃止か」という噂もありましたが、正式名称と形は変えたものの、略称と事業自体は無事存続となったようです。

詳細はIPAのページを参考にしてもらうとして、タレコミ子が確認した限りではそれほどの代わり映えはしていないようです。本体ユースの二本立てですし、上記の廃止圧力(?)による、プロジェクトに対する金額の大幅減額等もなかったようです。本体のPMが若干減ったくらいでしょうか。ただし要領によると、ユース募集の対象となる年齢が「25歳未満」に引き下げられたようなので、20代後半の方々は注意してください。

その他自分も、昨年度以前との相違点を完全には把握できていないので、その点も含めて議論をどうぞ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 未踏ソフトウェア・未踏ユースは、なんだかんだいって結構面白い人材を発掘できていると思う。IPAX 2008の出展者 [ipa.go.jp]は、未踏関係の採択者が多いけれども、かれらの出展内容とかかなり面白そう。ざっと、面白げなものを10個選んでみる(かならずしも未踏採択者でないかもしれないけれども)

    • 会議の効率と生産性を向上させる「議事録ドリブン会議」支援ツール"eXtreme Meeting"
    • 次世代音楽類似検索エンジンMSE
    • オンラインアプリケーションを「安全」「確実」「迅速に」つくるためのミドルウェア
    • 地球規模オペレーティングシステム外殻(シェル)の開発と応用
    • 高品質な書籍を簡単に制作するための出版支援ソフトウェアの実用化
    • 表情空間チャートの生成と表情表出リズムの可視化ツール
    • 日米金融市場のデータベースの整備とその教育への応用
    • SQS(Shared Questionnaire System):アンケート調査プロセスを共有・再利用し、「社会調査2.0」を拓く
    • 働く女性のための「家事分担支援ホワイトボード」システム
    • 三次元折紙設計ツールの開発/li>

    こういう売れなさそうな、でもあったら世の中豊かになりそうなものの開発支援をしてくれるのだら未踏本体・ユースは有意義な企画だと思う。

    --
      四十九次
    • by Anonymous Coward
      >・会議の効率と生産性を向上させる「議事録ドリブン会議」支援ツール"eXtreme Meeting"
      要は議事録ソフトか?
      >・次世代音楽類似検索エンジンMSE
      次世代と名乗るだけの新規なアイデア,技術を本当に持ってるの?
      >・オンラインアプリケーションを「安全」「確実」「迅速に」つくるためのミドルウェア
      セールストークは誰でも言えるさ
      >・地球規模オペレーティングシステム外殻(シェル)の開発と応用
      意味不明
      >・高品質な書籍を簡単に制作するための出版支援ソフトウェアの実用化
      今からQuakXpress作るの?
      >・表情空間チャートの生成と表情表出リズムの可視化ツール
      • 私はいつもいつもこんな退屈かつ実態の薄いテーマばかりなのに飽き飽きしているんですけどね。 本当に「だからいったい何なのさ?」と言いたくなってくる。

        こういう感想がでるからこそ未踏IT人材に価値があるのだと思います。誰もがエキサイティングだと思い、かつ実態がよく把握できているようなテーマだったらそんなの「未踏」ではないと思います。そういうすでに把握済みの事柄なら、企業がやってくれると思います。得体が知れなくて、こんなのに金つっこんだら十中八九損すると民間企業が判断するようなテーマこそ、こういう税金を使った産業振興でやる価値があるのだと思います。ですが、だからといって無制限に採用すると税金の無駄遣いになるので、プロジェクトマネージャーの責任においてある程度の質を保っている(実現可能性を保証している)のだと思います。

        まあ、テーマ名だけで何やっているのか判断するのは難しいですけどね。IPAX 2008のページに概要もありますのでそちらもどうぞ。

        --
          四十九次
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 22時15分 (#1336998)
          本当に税金をかけただけの成果があがっているのでしょうか?当たり外れがあるのはしょうがないのかもしれませんが、明らかに採用者のスキル不足や不適切なテーマ採用などが近年目立つような気がしています。 例えば、某所でちょっと話題になった機械猫モッカーというソフトのコードは、それはそれはひどいものでした・・・明らかにソフトウェア開発者として何かがたりないのに採用してしまったというか。 事前に最低限のプログラムスキルがあるのかとか、チェックする仕組みがないんでしょうか。
          親コメント
          • by Anonymous Coward on 2008年04月29日 2時36分 (#1337112)
            ざっと過去の成果を眺めてみて、この成果でスーパークリエータとか呼んじゃうんだぁ。
            未踏プロジェクトって微妙〜って感じたりもした。
            「スーパークリエータ」っていう言葉の響きに拒否反応を示す技術者もいそうな気がする。
            なんていうか年々負のスパイラルに向かってるような気がして、
            存続の是非が問われるのもしかたないような。
            親コメント
          • by Anonymous Coward
            PMが審査過程でチェックすることは可能でしょう。
            誰かやってたような気もしますが。

            実際やったらPMの実力がバレ…
      • >私はいつもいつもこんな退屈かつ実態の薄いテーマばかりなのに飽き飽きしているんですけどね。

        そう思うなら愚痴る以外に参加するという選択肢もあるね。そーすりゃレベルも上がる。そうだろ?
        親コメント
  • by Deasuke (34806) on 2008年04月28日 11時57分 (#1336728) 日記
    たれこみ文より
    > 上記の廃止圧力(?)に

    少なくとも、
    >昨年8月の経済産業省PDF
    の方は、抜粋すると

    > ●未踏ソフトウェア創造事業
    > ・独創的な技術を持つ人材を発掘し、育成するため、創造性等に秀でたソフトウェアの開発を行う優れた能力を有する個人(又は数名のグ ループ)の開発・事業化を支援しているところ。
    >・具体的には、平成18年度上期までに総計139人(18年度上期のみでは15人)のスーパークリエータを輩出しており、施策を着実に推進 している。
    >・これまでの取組により、競争力あるソフトウェアの開発に貢献することが期待される才能ある個人が相当程度発掘されてきたといえる。

    であるから圧力に相当しないような。また、
    > 行政改革推進本部PDF
    から抜粋すると、

    >【ソフトウェア開発業務】
    > ○オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業、中小IT ベンチャー支 援事業、未踏ソフトウェア創造事業につき、平成19 年度で廃止するものとする。
    > ○中小企業経営革新ベンチャー支援事業は、平成21 年度で終了するものとする。
    > ○オープンソフトウェア利用促進事業は、平成22 年度で終了するものとする。

    とあるので、圧力ではあるけれど、この文章自身が「何でもかんでも止めろ」に近いものであり、あまり意味がないような印象を受けました。

    # ちなみに私は応募資格がありません
     
    --
    Best regards, でぃーすけ
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 10時56分 (#1336712)
    性別や年齢による制限は門を狭くしてしまい本来の目的を達成できない制度や事業になる可能性もある

    もし、若者だけを対象とした人材発掘であるなら
    もっと別のアプローチでせめたほうがいいんじゃないかなぁと。

    未踏ITIT人材発掘がもくてきなら門が広いほうがイイ
    どうせ日本は ジジババが増えるんだし
    • by crypt (12091) on 2008年04月28日 11時49分 (#1336726)
      開発者は「40歳未満」と限定されていますね。
      純粋に提案内容や成果で勝負させるべきだと思います。
      35歳定年という伝説があるというところでは、高齢でも創ることを通して世の中をひっぱれる人を目立たせることは、政策として重要ではないでしょうか。

      2003年度までは60代の人がスーパークリエータに認定されているようです(PDF資料のp.2 [google.co.jp])。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 12時29分 (#1336741)
        30歳定年説(なんか徐々に定年が引き上げられてる気がする。所詮マイコン世代の愚痴だから?)
        を周知させることの方が政策としては重要な気がするけど。

        夢ばかり語らないで現実を示すことも重要。
        世の中に20台のSEがどれほどいるか、30台のSEは何人いるのか、
        そしてなぜ40台からSEは激減するのか、
        減った分はどこに消えたのか。

        無謀なのか忙しすぎて考える暇がないのか、
        将来設計を全く意識してないSEが多すぎますね。

        皆さんは55歳の自分が何やってるかイメージできてますか?
        親コメント
        • Re:年齢制限は、ある意味 (スコア:1, おもしろおかしい)

          by Anonymous Coward on 2008年04月28日 15時37分 (#1336819)
          >皆さんは55歳の自分が何やってるかイメージできてますか?

          47歳の時点で、住むところと5000万を用意して、
          あとはのんびりヒキコモリ。
          毎日ネットして、積みゲーを消化して、アニメを見る。

          という計画。
          今のところ進捗は問題ない。

          #進捗って書いた途端に、信用できないのは職業病か?

          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 18時12分 (#1336892)
          居なくなって消息不明になるのは無能な人だよ。
          居なくなって転職先が分かるのは有能な人だよ。

          ロボットじゃないよ、アンドロイドだよ。
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          >無謀なのか忙しすぎて考える暇がないのか、

          バブル崩壊はともかく、崩壊後の就職氷河期が予測できなかった時点で
          俺の人生設計は狂いまくり。

          考えても無駄なことに頭を使うのは時間の無駄です。
          • by Anonymous Coward
            >バブル崩壊はともかく、崩壊後の就職氷河期が予測できなかった時点で
            >俺の人生設計は狂いまくり。

            多分、君は予測できても無駄だと思うよ。
            優秀な人間は氷河期であろうがそうでなかろうが問題ない。
            素直に自分の努力不足を悔いるべし。
      • by ich84 (33072) on 2008年04月28日 12時37分 (#1336746)
        アイデアと能力とやる気はあるけど、お金とかコネとかがない若者を発掘しようという主旨で(多分に想像)、年齢制限つけようという話のような気がしますが、中高年にもきっとハッカーは埋もれてるので(希望的観測)、バッサリ切ってしまうのは惜しいですね。

        お金は出ないけど申し込み制限のない枠、みたいなのを作ったらいいんじゃないかと思います。未踏のプロジェクトは、助言と発表の場、人的交流だけでもかなり大きいので、意義はありそう。
        親コメント
      • 限定じゃなくて優遇じゃない?
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        >高齢でも創ることを通して世の中をひっぱれる人を目立たせる

        今まで、そういう能力があって、40歳以上になっていて、独立もしないで発揮してない、
        国策で支援されなければ手を挙げないって人間が「世の中をひっぱれる」でしょうか?
        その歳になるまで、ズルズルと行動を起こさずにいた言い訳がましい人が大半では?
        40歳までには、国策に頼らず世の中を引っぱる人材になってという意図を明確にした。
        必ずしも画期的な技術発掘が目的でないのに、そう誤解されてきたから変えた訳ですよ。

        もちろん、40過ぎてから技術で一旗あげるって人がいたっていいと思いますよ。
        そういう40過ぎて「純粋に提案内容や成果」で評価して欲しい技術者なら
        • by crypt (12091) on 2008年04月28日 16時13分 (#1336838)
          事業の才能がなくて技術力があるという人も少なくないでしょう。
          若いPMにマネジメントは任せて技術に集中しているベテランは少なからず存在します。
          「そう歳が離れていないPMなんかに口出しされ舵を取られる事に不満を持つはず」
          というのは単なる偏見でしょう。

          能力の発揮には、運や環境も重要な要素です。
          「負け組」の再チャレンジの選択肢のひとつとしたっていいのではないでしょうか。

          「ズルズルと行動を起こさずにいた言い訳がましい人が大半」
          は若い人についても同じことが言えますね。
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 14時55分 (#1336797)
          子供が生まれて, 時間がとれなくなったハッカーは沢山いるでしょ?
          お金(わずかでも)にならなければかみさんに理解を得られない人ももちろん多いでしょ?
          何より, かみさんを説得するのに公的機関は有効でしょ?
          優れた経営力と, 優れた技術を持ち合わせていれば不要ですが技術の発掘が目的なら 年齢制限は扱いやすい人材の発掘ととられて当然でしょう.
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            そういう言い訳ばっかり上手な人はお断りってことだろうな
        • by Anonymous Coward
          >国策で支援されなければ手を挙げないって人間が「世の中をひっぱれる」でしょうか?
          国策で支援されなくても民間で支援されてれば手を挙げた可能性もあったろうけどね。

          民間で、そういう支援をしていたことが、今までに一体どれだけあったというのだろう?

          大学においてでさえ、ソフトウエア作りそのものは研究活動として認められない。
          民間企業だとなおさら。
      • by Anonymous Coward
        おやじにもチャンスを!!
    • by Deasuke (34806) on 2008年04月28日 13時00分 (#1336754) 日記
      ユースに年齢制限を設けるのは(30→25への変更も)、「大学発ベンチャー」の支援に役立てたいという意図だと思うので意味はあると思います。
      ただ、未踏本体も年齢制限はどうかな、と思います。mcppの松井さんとかは現在だと年齢制限で駄目ですね。湯淺先生が開発者として採択されてしまったのが年齢制限の切っ掛けですかね。

      あと、採択二回の人がNGだったのが、採択一回でも応募NGになっていますね。あと代表者だけの要件がメンバー全員の要件になっているなど、厳しくなっています。
      ・人件費単価が時給4,000円で固定
      ・1プロジェクト700万以下、プロ管費用50万円固定。
      ・応募書類「様式3」が増えた。(過去にPMが研究室の教授だった、という例があったからか?)

      --
      Best regards, でぃーすけ
      親コメント
      • 内輪の話は知りませんが、この制度の表向きの目的は新しいビジネスを創出するようなソフトウェア開発を支援し「新たな雇用を創出」することにあるのではないでしょうか? 私自身、40歳に近い年齢ですが、今回の制度改定で付加された年齢制限は妥当だと思います。あくまで、新しいビジネスを生み出すことが本来の目的なのですから、40歳を超えた時点で何もベースがないというのは、元々芽がないという判断をしても致し方ないのではないかと思います。 経産省経由の資金なのですから当然でしょう。
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 11時07分 (#1336717)
      ちょっと待った、「性別」による制限なんてないぞ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        > ちょっと待った、「性別」による制限なんてないぞ。

        俺もまっさきにそう思った。読んでてめちゃくちゃ違和感があった。
        なんでも平等がいいとは思わないが、この場面で性別による制限をしたら、
        おもいっきり、絵に描いたような差別になると思うぞ。
        • 男子禁制 (スコア:1, 興味深い)

          by Anonymous Coward on 2008年04月28日 13時58分 (#1336770)
          男子禁制の未踏ならありえなくもない。
          Women in Computingな取り組みってアメリカあたりでもやってたような記憶が。

          親コメント
    • by Anonymous Coward
      きっと、後期未踏IT人材発掘・育成事業とか作って(つくらなくてもある意味一緒だけど)くれるでしょう。
      # 上期と下期じゃなければ結構痛いかも。
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 11時14分 (#1336718)
    発掘が目的なら、なぜ複数採択を許可するのだろう。
    スーパークリエイターに認定されると応募できなくなるようだけど、一度採択されたら一律に応募できなくした方が良いような。ニート支援事業かなんかなのか。
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 11時37分 (#1336725)
    こんなことやるよりソフトウェアコンテストでも開催して優秀なソフトに対して商品化できるように企業との橋渡しや
    開業の援助(金銭的以外にも経営についてなどの知識も)を行ったほうがいい気がする。
    • by Anonymous Coward
      まあ、民間のコンテストだと民間の主催者のお眼鏡に適わなければ拾われないわけで、
      既にニーズのあるテーマで募集かけてもサプライズも将来性も無いよね。
      てゆーか、ニーズがあるなら民間は自分の金で開発すりゃいいわけだし。
      公的な金はニーズがあるかどうかわからないわけのわからないけど、
      100にひとつは将来ものになるかもしれない種まきに使えばいいでしょう。

      別にコンテストを他にやってもいいけどさ。これを潰してやるほどのものではない。
  • by Anonymous Coward on 2008年04月28日 12時38分 (#1336747)
    プロジェクトが頓挫しても、適当に資料出せばお金返さなくてOKなんだよねこれって。
    • by momi-momi- (34374) on 2008年04月28日 13時10分 (#1336759)
      ですね。

      例え成果がほとんどなくても報告書さえ出せばお金だけもらえる現状は、
      とりあえず変えたほうが良いとは思う。
      成果に応じて配分するか、またはある程度の成果を出してから採択するか。

      知り合いに未踏や未踏ユース採択者が何人もいるが、
      真面目にやってる人は半分くらいかなぁ・・・
      親コメント
    • by Deasuke (34806) on 2008年04月28日 13時41分 (#1336766) 日記
      そのあたりPMによるのでは?

      応募書類と同一の成果ではなくても成果を出す必要はありますし、成果については報告する必要もあります。
      最初の計画が頓挫した場合でも、だから何も成果が出ない訳ではなく、困難を回避して何らかの成果を出して報告すれば良いと思います。

      実際、ちゃんとお金が出なかった(成果半分、お金も半分、のような状態の)プロジェクトもあったかと思います。
      --
      Best regards, でぃーすけ
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        > そのあたりPMによるのでは?

        上手なお金の使い方を教えてくれるPMも居るようですしね
  • by Anonymous Coward on 2008年04月29日 18時58分 (#1337416)
    あんなものまで採択される現状では仕方ないですね
typodupeerror

私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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